単心室症患児の開心術後にフェイススケールを用いて心臓リハビリテーションを試みた1症例
Ayumi Ishii, Koji Nishikawa, Takayuki Ise, Muneyuki Kadota et autres
患児は8歳女児.出生時に単心室症・心房中隔欠損症・肺動脈閉鎖症と診断されBlalock-Taussig shunt手術(B-T シャント術)を施行した.2014年,呼吸困難感とチアノーゼの増強,酸素飽和度の低下があり,精査の結果再手術が必要と判断され再度B-Tシャント術を施行.術後,離床が困難であり心臓リハビリテーション(心リハ)を開始した.小児症例であり運動強度の決定に使用されるBorgスケールでの自覚症状の表出が困難であったことから,独自のフェイススケールを作成し過負荷を避ける工夫を行った.また,心リハの際には母児同伴で行うことで患児の不安感を取り除き,同時に母親に対して日常生活における注意事項の指導を実施した.バイタルサインの変動に注意しながら最終的に段差昇降まで行い,退院後就学することができた.今回,開心術後患児に対する心リハを円滑に施行し得た症例を経験した.