Distribution of Fagus crenata Blume controlled by different geological conditions in the Sotochichibu Mountains, Central Japan
Le résumé fourni par la source
ブナの分布を低山地帯において地質の違いから検討した.埼玉県外秩父山地に位置するブナ分布地において現地調査を行い,ブナ個体と基盤岩,傾斜,土壌の分布を図化した.この結果,ブナは秩父中古生層(チャート,砂岩など)と御荷鉾緑色岩類(変斑レイ岩)の急峻な斜面上部にのみ分布した.その他の御荷鉾緑色岩類(変玄武岩類と火山性砕屑岩)と三波川結晶片岩類は,緩やかな斜面上部を形成し,ブナは分布しなかった.秩父中古生層と変斑レイ岩は,急峻な地形を形成する作用から斜面上部では薄い土層となる.しかし撹乱の少ない安定した地表であるため,極相樹種であるブナの分布が可能となる.この地域の優占樹種となるミズナラやコナラは侵入せず,ブナは個体サイズが大きく寿命が長いことから優占できると考えられる.ブナが低山地帯において種として分布できる要因は,基盤岩によって地形がコントロールされているからであると結論付けた.
Ce résumé expose les affirmations des auteurs. BNTIC ne l’interprète pas comme une validation indépendante des résultats.